うわべだけで人を判断するな

 御影神愛キリスト教会 名誉牧師 杉本俊輔

 昔イスラエルの12部族連合国には王様は居りませんでした。士師、別名「さばきつかさ」と呼ばれる人がいて、王様ではないが、イスラエルの中で起こる諸問題を裁き、神様のお助けと教示を頂きながら、国を治めていました。サムエルという人は、「祭司」でありイスラエルの最後の「士師」となった人です。サムエルは、幼くして両親の信仰と神様の導きにより、当時のイスラエルの最高指導者・祭司であった「エリ」先生に預けられ、最高の教育・訓練を受けていました。そして、時代は進みサムエルがユダヤの指導者になりました。彼の治世の間、国は守られました。しかし、国民は、サムエルの後の事を考えると強力な指導者が必要だと考えて王様を求めました。そこでイスラエルの民達は声を上げてサムエルに言いました。他国と同じように王様を下さいと執拗に迫りました。サムエルは王政になった時のネガティブな状況を説明しますが、民達は聞く耳を持ちませんでした。仕方なくサムエルは王政に賛成し、キシの子サウルが初代イスラエルの王様に選ばれました。
 Ⅰサムエル10:21にはベニヤミン族サウルはどのような人か。聖書の記録を読むと謙虚、美男子、背が高く、立派な人であったことが記されています。しかし、段々力をつけてくると高慢の心が起こり謙遜が薄れ、神様の助けで自分が王になれたことを忘れてしまい、その結果無残な滅亡が待っていました。さて神様はこの後、サムエルに神様の祝福を失ったサウル王の後継者を選ぶように命じました。サムエル記上16章にその記録があります。神様はサムエルにベツレヘム人エッサイの息子達の中に次期イスラエルの王となる人が居る事を教示して下さいました。そこでサムエルは、ベツレヘム人エッサイ宅に向かいました。神様が示してくれた次第は次のとおりです。父エッサイは怖れ驚きつつも息子達を紹介しました。サムエルは、まず長男エリアブの容姿を見た時、瞬時にこの若者こそ次期王様だと思ったのです。しかし神様の答えは違いました。神様の言葉は「顔かたちや身の丈を見てはならない。わたしの見るところは人とは異なる。人は外の顔かたちを見、主は心を見る」と言われたのです。そして七人の息子達を順に見ましたが合格者は居ませんでした。サムエルは困惑しました。そこで、エッサイに聞きました。あなたの息子はこれですべてか?エッサイは言いました。「まだ末の息子が残っていますが羊を飼っています」。サムエルは言った「人をやって彼を連れてきなさい。彼がここに来るまで、われわれは食卓につきません」、そこで人をやって彼を連れてきました。彼(ダビデ)は血色のよい、目のきれいな、姿の美しい人でした。神様はサムエルに言われました。「立ってこれに油をそそげ。これがその人である」。なんと父親に無視された息子ダビデこれが第二代目イスラエル王の誕生です。さて、二人のイスラエルの王様を見ましたが、外見上は共に美男子でした。能力もありました。しかし、「心」は異なっていたのです。真実は神様の言葉の中にあります。さて今日の教訓です。騙されてはいけません。人はしばしば騙されやすいのです。身なり、口先、優しい言葉の人は真実のある人だと思う前に神様に祈って尋ねましょう。聖書は私達に何時も良き答えを備えてくれています。詩篇119:105 「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」神様のみ言葉に従う時、私達は人生の選択を誤ることがありません。