「愛の神」

                  御影神愛キリスト教会 名誉牧師 杉本満子

神様ってどんな方?この質問に一言で答えるならば、神様は愛なるお方です。
聖書の第一ヨハネ4章7~8 「愛は、神から出たものなのである。すべて愛する者は、神から生まれた者であって、神を知っている。愛さない者は、神を知らない。神は愛である。」と記されています。
 神様は愛の根源であり、愛そのものなのです。そして全ての人々をこの地上に命あるものとして生まれさせ、生かして下さっているのです。私たち人類は、みな神様から命をいただき、愛をいただいて生きているのです。そして、神様は私たちが生きるために必要な全ての物を備えて下さっているのです。
 神様が天地を創造された時のことを振り返ってみましょう。
創世記一章を見ると、そこに神様が天地を創造した時の順序が記されています。先ず最初に光を創造されました。そこで光と闇が出来ました。次に大空を造られたのです。「大空」は地上の水と上方の雲の間にある大気を区別されました。次に陸地と海を造り、草木を生えさせ、また太陽と月・星を造られ、昼と夜を区別されたのです。五番目に生き物、即ち鳥・魚を造られ、六番目に動物、即ち家畜や獣・地を這うものを造られました。この様にして地上に人が生きることの出来る条件を全て整えて、最後に人を創造されました。ここに神様の愛が現れているのです。神様は、何も無い世界に人を造り、生かしたのではなく、人の生きることの出来る条件を全て整えてから人を造られたのです。そして今もなお御自分が造られた人類一人一人を愛して下さっているのです。
 また、神様は1章14節には、季節を造られたとも記されています。寒い寒いと言っていた冬が終わって春、そして夏が近づいてきました。また雨季が来ました。雨季は、あまり多くの人々に歓迎されません。けれども農業を営む人々には、無くてはならない大切な有り難い時でもあるのです。一年には雨の日があり、晴天の日もあります。このような時があるからこそ、私たちは日々の食物が与えられているのです。これは、神様の愛による配慮であり恵みなのです。神様はこの様に恵みの雨、そして太陽を全ての人々に等しく与えておられるのです。神様を愛し、信じている人にも、そうでない人にも等しく隔てなく与えて下さっているのです。マタイによる福音書5章45節に「天の父は、悪人(神様を信じない人)にも善人にも太陽の光をそそぎ、正しい人にも正しくない人にも分け隔てなく雨を降らせて下さいます。」(リビングバイブルより)と記されています。
 神様は愛の方ですね。誰・彼の隔てなく全ての人を愛し、恵みを与えて下さっているのです。
神様の愛の中に生きようではありませんか。
あなたは神様に愛されているのです。